昨日の試合で1年生の鉄君が指を負傷しました。昨年は腕を2回も骨折しましたので、今回も骨折であればとても1年間で3回も骨折したことになります。また同じく1年生のひなた君が腕の骨折で長期離脱中です。

他には井坪のたかちゃんがオーバートレーニング症候群で休養中、そら君、とみた君が膝、寿君が股関節に痛みを抱えており、それ以外にも軽度の痛みがある選手は多いでしょう。

怪我の原因は、例えば骨折であれば相手との接触で体勢を崩して一緒に倒れ、相手の体重が手に掛かって骨折してしまったり、相手に指を踏まれてしまったりとその運の悪さに同情してしまいます。

しかし上記の通り、これほど怪我人が多くなってくると運の悪さで片づけるわけにはいかず、やはりそこには何かしらの原因があるように思えます。

考えてみれば、サッカーにおいては小学生から中学生になっただけで、広いグランドでプレーする事になり、体の大きな1年生や2年生と試合をする機会も多くなり、試合や練習におけるボディコンタクトの激しさは小学生の比ではありません。

また練習時間も遅くなり、もしかしたら身体の休養(リカバリ)も足りていない可能性もあります。

数ヶ月前まで小学生だった選手に、このハードな環境に身体の成長が追い付いていない選手もいるでしょう。

げんに中学2年生や3年生から関節や筋力の痛みがある話しはあまり聞きません。

そう考えると現在中学1年生に多発している怪我の多くは、成長途中である身体に対して負荷が大き過ぎるのが原因かと思います。

まだ大人になりきっていない小学生の骨や筋力に対して、中学生レベルの負荷は大き過ぎて身体が悲鳴を上げているのでしょう。

【対処法は?】

この事象に対する対処で効果的なのがたくさん寝て身体を休めることです。ただ夜更かししている話は聞きませんのでみんな夜はしっかり寝ている事でしょう。

そうなると睡眠だけでは試合や練習で傷ついた身体を修復できていないことになるので、食事が重要になってきます。

骨折が多い選手はもしかして骨の成長が遅く、弱いのかもしれません。その場合はカルシウムとビタミンDを積極的に摂る必要があります(カルシウムはビタミンDと一緒に摂取することにより効果的に栄養を取り込むことができます)。

膝の痛みやオスグットは下記のサイトを見ると太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)に原因があるようでもしかしたら筋力を作るタンパク質やアミノ酸が足りていないかもしれません。

オスグッドはなぜ起こる? 成長期と骨の関係
https://www.healthcare.omron.co.jp/pain-with/sports-chronic-pain/osgood-schlatter-disease/

上記は膝ですが、おそらく股関節なども同様でしょう。

ではこれらを食事で補完するためには何を食べたらよいのでしょうか?

このような内容は少し検索すればいっぱい出てきます。

例えばカルシムとビタミンDが多い食材だと以下になりますね。

カルシウムたっぷりおすすめ食材(カルシウム配合量)
・いわし丸干し(1~2尾 176㎎ ビタミンDもたっぷり)・干しエビ(大さじ1 355㎎)・プロセスチーズ(2個 189㎎)・ヨーグルト(1食分 120㎎)・牛乳(コップ1杯 220㎎)・小松菜(約1株 82㎎ ビタミンKもたっぷり)・高野豆腐(1枚 126㎎)・しらす干し(大さじ2 21㎎ ビタミンDもたっぷり)・いりごま(大さじ1 120㎎)・木綿豆腐(2/1丁 86㎎)他にも…スキムミルク、シシャモ、チンゲン菜もおすすめです。

ビタミンDたっぷりおすすめ食材(ビタミンD配合量)
・くろまぐろ赤身(5切れ 4㎎)・鮭(1切れ 26㎎)・うなぎ蒲焼(1串 19㎎)・きくらげ(1食分 4㎎)・卵(S玉1個 1㎎ 各種栄養素のバランスより)他にも…さんま、ひらめ、たちうお、かれい、めかじきもおすすめです。

タンパク質を多く含む食材も検索すれば出てきますので、ぜひ参考にしてください。

食事は三大栄養素と言われる、体を動かすエネルギー源(カロリー)の「炭水化物(糖質)」「脂質」「たんぱく質」はもちろん、カルシウム、ビタミンD、タンパク質なども多く摂る必要があります。

【理想は毎日の食事で必要な栄養を摂る事ですが…】

では毎日の食事でこれらの食材を考慮して食事を作るのか?というとちょっとうんざりしてしまいます。忠実に実行しているのは、近所にあるJISS(国立科学スポーツセンター)で合宿しているオリンピック選手や選手寮、プロクラブで提供している食事くらいなものでしょう。

もちろん理想は毎日の食事で補完するのが1番ですが、難しいようならぜひサプリメントを活用してください。

近所のドラッグストアに行けばカルシウムやビタミンD、プロテインなどのサプリメントがあります。怪我が多い選手、痛みを抱えている選手、身長が急激に伸びている選手などはこららの栄養素を上手に補完して強い身体になってくれたらと思います。

【まとめ】

  • 中学1年生に骨折や膝、股関節の怪我や痛みを抱える選手が多い。
  • 筋力や骨の強さが中学生のサッカーの強度に追いついていない。
  • 中学2年生や3年生にはこのような症状は見られない。
  • 休養(たくさん寝る)が1番だがそれでも足りていない。
  • それならば食事で補うしかない。
  • 三大栄養素はもちろん、カルシウム、ビタミンD、タンパク質なども普段の食事で摂取する必要がある。
  • 毎日の食事で摂取するのが理想だが、難しいようなプロテインの活用もぜひ。

【最後に】

スポーツに怪我は付き物とはいえ、「無事これ名馬」という古い格言もあり、やっぱり怪我は出来るだけ避けなくはいけません。特に成長期においては、身体の成長とトレーニングにおける疲労や痛みの修復に必要な栄養が追い付いていないことも考えられます。

選手の保護者の方には、大変お手数をおかけしますが、普段の食事またはサプリメントなどをぜひご一考いただければ幸いです。

西が丘サッカークラブ(小学生チーム)については下記を参照ください。
http://www.kids.nishigaoka.com
西が丘サッカークラブジュニアユースについては以下のリンクからご確認ください。http://www.junioryouth.nishigaoka.com/index.html

投稿者 松尾