本日で六年生大会の前期リーグが終了しました。
今日の試合は二試合とも勝利して7勝1敗で見事にグループリーグ1位で終えることができました。各グループリーグの首位チームや強豪グループリーグの相手と戦る決勝トーナメントは後期リーグの結果で決まりますので、本番は後期リーグからと言えるでしょう。このまま継続して練習して夏の合宿で青梅の強いチームとの試合を行い、もっともっとレベルアップを図りたいところです。
さて本日はスタッフ不足で保護者の方にご協力をいただきました。山口さん、高山さん、誠にありがとうございました。
また監督が不在のため私が久しぶりにベンチ入りしたのですが、いやいやほんとにやることが無いですね。試合中に子供たちに掛ける声はそれこそ「がんばれー!」としか言ってない気がします。試合中はやることが無いと聞いてましたが、ここまでやることが無いと試合中に試合における指導者の役割や意味を考えてしまいます。
試合中に対戦相手のベンチや他の試合のベンチを見て耳を澄ましてみると、
「そこはパスだろ!」
「誰々!何番をマークしろ!」
「もっとゴールに向かってドリブルしろ!」
等々、様々なプレーごとに指示が飛びます。その様子を見ていると指導者の思惑通りのプレーが出来ていない時にベンチから声が出ているようです。面白いのはセンタリングからのシュートにおいて、足でシュートしてミスした際には怒号が飛び、ヘディングシュートでミスした際には「惜しかった!」と励ます声が聞こえます。おそらくこの指導者はセンタリングからのシュートは必ずヘディングするように!と指示しているのでしょう。
このようにベンチの指示からその指導者が何を求めているのかわかります。もしかしたらそのヘディングした選手が、ヘディングシュートに問題があり、この試合ではヘディングシュートの練習と割り切って徹底的にヘディングシュートをトライさせているなどの背景があるかもしれませんので、一概に全て同じ指示をしているとは言えませんが、指導者が発する指示により選手に求めるレベルやプレーが分かる傾向があります。
実は私たちも以前はベンチから事細かく指示している時がありましたし、それが指導者として正しい姿と思っていました。しかしいつ頃からかそのような姿勢も考えも無くなりましたね。特に私の場合は試合中にベンチからの指示でプレーを改善させることなどとてもハードルが高いです。そして細かく指示を与えても結局は指導者が想定できるプレーに終始してしまい、指導者の想像を超えるクリエイティブなプレーが出ることが無いことにいつ頃か気付きました。
プレーごとに「パスしろ!」「シュートしろ!」とベンチから指示して、その通りプレーすると褒めて、そうでない場合は叱責する。しかしメッシやC.ロナルドなど一流プレーヤーはパスやシュートすると思った瞬間に、観ている誰もが全く予想つかないプレーをしますよね?それがスーパースターと呼ばれる所以であり、そのような発想力を指導者が鍛えることはできません。その発想力を育むには、指導者がいちいちプレーを指示していてはいつまで経っても・・・。
練習では技術的、戦術的や取り組む姿勢などの指導はもちろん行います。また練習試合は試合自体が練習なので、適宜指示や指導を行うこともありますが、公式戦など指導者がベンチにしか居場所がない場合、試合が始まってしまえば結局は彼らに任せてしまうしかないのだなと痛感した本日の試合です。
ベンチから細かく指示しない、これは勝ってるから言えるのでしょうか?負けていたらそんな悠長なことも言っていられないのでしょうか?思えば昨年は散々負けましたが、それでもベンチから細かい指示は無かったと記憶しています。練習で準備したプレーや戦術が出来ていなかった際にはいくつか指示が飛んでいましたが、それ以外は静かなものでした。
今のところこのスタイルで成功している気がします。これはチームに所属している子供の特徴や保護者の方々からチームに求められていることなど様々な要因が合致しているのも大きなことなので、全てのチーム、指導者がそうあるべきだとはもちろん言いませんし、このやり方が正しいなど全くもってわかりません。ただ西が丘はこのスタイルが合っているし、このスタイルを今後も継続することが子供たちの創造性を育むことになるのだろうなと思います。
と長々とあまり中身が無いことを書いてますが、試合中はずっとこんなことを考えてました。では後期リーグもがんばりましょう!