本日は五年生大会の予選最終節。残念ながらすでに予選リーグ敗退が決定していますが、最後は勝って気持ちよく終わりたいところ。
ところで最近の六年生の試合では、システムもメンバーも全て子供たちに決めさせることが多く、せっかくなので今回は同様のことを五年生のみんなに託してみました。
写真は作戦ボードでみんなでワイワイ作戦会議。
後で監督に聞いたのですが、スタメンはもちろんシステムも交代選手と交代する時間、戦い方は全て子供たちが決めたとのこと。ハーフタイムには子供たちが彼らだけで話し合って後半にのぞんでいました。なお本日の監督の仕事は試合中に選手交代の時間を子供たちに教えるだけだったそうです。まあ楽そうでなにより。
以前は(もう卒業した子たちですが)試合中にベンチから細かく指示を出して試合を行うことが多かったのです。しかし何かのきっかけで彼らの自主性の欠落が目につくようになり、できるだけベンチからの指示を無くし、また普段の練習でも細かい指示を出して指導するよりも彼らの判断を養う方針に変えていきました。
試合中にベンチから細かい指示を出すと、試合はサッカーらしく表面的な見た目は良い試合になります。しかしその指示が子供たちから判断を奪い、自分で考えることができず、そして決断できない子になってしまう危険があります。例えばベンチから「パスしろ!」「ドリブルしろ!」「あそこに動け!」「大きく蹴っとけ!」などの指示をした場合、指示を出した人は客観的な視点から試合を見れている訳ですからその指示は正しく、その時に子供のプレーも間違えることはありません。
しかし理想は子供たちがその正しいプレーを自ら選択し実践することのはずです。それをいちいちベンチから指示をしてしまってはいつまで経っても自ら選択し実践することなどできるはずがありません。もちろん選択したプレーが間違っていることもあるでしょう。その時こそ指導者の出番で「あの時、こういうプレーをしたけど、他の選択肢もあったよね?例えばこういうプレーもあるし、このプレーもあるんじゃない?」と伝え、正解を考えるきっかけを与えるだけ。
このやり方はメリットとデメリットがあります。メリットは上記の通り子供たちの自主性を養い、選択と決断する能力が向上すること。デメリットは子供たちだけで考えられるようになるのに時間が掛かり、試合に勝つ可能性が低くなることです。しかしこのブログに何度も記載していますが、当クラブは小学生年代の試合における勝利の優先順位は低いので、じっくりとこの育成方法に取り組むことができます。
どれほど良い選手であっても監督の指示通りにしか動けない選手は全く評価されないし、いつの間にか消えてしまいますから。
さて試合の写真です。
キックオフ直前の一コマ。笑顔が多くみんな楽しそうです。私はこういう写真が一番好きですね。
守備の中心となった三人。とも君、ゆきひろ君は堅実で賢い守備を見せてくれました。そしてキャプテンのつばさ君は責任感あるプレーでチームを引っ張ります。
ゆうき君もミスが無くリスク判断に優れたプレーを見せていましたが暑さに負けてグロッキー。もっと強くなろうね。
先制点を決めたりょうた君。ドリブルで進みます。
まだ突き進み、
最後は豪快なシュート!残念ながらこのシュートは得点にならなかったですが、パワー溢れる良いプレーでした。
砂埃が舞う中、そして体の大きな相手に最後まで奮闘しました。試合は2-0で勝利です!2点目はしゆう君が公式戦で初ゴールを決めたのですが、私、喜ぶことに夢中で写真を撮ってなく・・・。それがこの試合唯一にして最大の後悔・・。あー悔しい!!
春の五年生大会はこれで終了しましたが、当初の予想よりも大きな進歩が見られました。これからも彼らの思考を深める作業を中心に強化していきましょう。そして次は六年生大会が始まります。こちらも楽しみですね。