12月26日に開催された「COPA LESTE 2023 冬大会」は、連日3試合(最終日は2試合)ほど強度が高い試合を経験することができました。

強いチームとの試合になると彼らが出来ること、出来ないことが顕著に出るので、スタッフとしては選手たちの現在地がわかる良い機会になります。

今回U13チーム(13歳以下/中学1年生)とU14チーム(14歳以下/中学2年生)に分かれてエントリーをしました。なお誰がどちらのチームかはすでにお知らせしていると思います。

U13チームは、比較的相性が良いチームとの試合が続きましたが、それでもレベルが高いチームには大量失点をしてしまいます。しかし夏の大会と比べると、技術的なレベルが飛躍的に向上しており、優勝したチームとの対戦でも意図的なパスワークから相手のゴールに迫るなど、こちらがびっくりするような試合が出来ています。

しかしそれも体力が続く限りで、しかもその体力が前半でほぼ尽きてしますので後半はガタガタになってしまいます。また相手ゴールに迫っても、最後のアイデアが欠けておりゴールを奪うことができません。

このようにこのチームに足りていないのはスタミナ(というか肉体的な強さですね)であり、ゴールを奪う技術力、判断力、そしてアイデアになります。相手チームの小さな選手は、こちらのゴール前で決して慌てることなくキックフェイント一つでディフェンダーを抜き去り簡単にシュートを決めてます。このようなプレーが出来なければゴールを奪うのは難しいですし、こういう創造性あふれるプレーを習得するのはまさに今です。これからは期待しましょう。

次にU14チームです。

中学2年生やU13チームのメンバーよりも身体的な成長が早い中学1年生が含まれたこのチームの面々、彼らの長所と短所がはっきりとしてきた印象があります。得意なプレーというか試合で実践可能なプレーと、不得意なプレーもしくは試合で実践不可能なプレーが顕著に出てきました。

例えばりんちゃんやなべ君は、対人の守備は無類の強さを発揮します。1対1のディフェンスで彼らに勝つのはとても難しいでしょう。しかしボールを保持している時のプレーは、対人の守備のクオリティと比べると、比較にならないほどそのクオリティは落ちてしまいます。

今回ボランチに挑戦したゆうた君は、正確なキックでミドルパス、ロングパスを蹴り分け、効果的なサイドチェンジで局面を一気に打開する術を身に付けました。しかしゆうた君も彼らと同様に、苦手なプレーが山積しています。左足でのパスはもちろん、守備的な選手として絶対条件である対人の強さはやはり見劣りしてしまいます。

この3人だけでなく、せり、とうや、らい君やU14チームで出場した1年生も全く同じです。この合宿において、出来るプレーと出来ないプレーの差が激しいという現状を認識することが出来ました。

以前イングランドプレミアリーグの強豪アーセナルの監督だったアーセン・ヴェンゲル氏は「プロ選手は全てのプレーが平均以上で、その上で他の選手には無い何か突出したプレーが必要である」と言っていました。

彼らがプロフェッショナルなサッカー選手になりたいと思っているかは知りません。

もしそうなりたいと考えているならば、改めて自分のプレーを客観的に見つめて、得意なプレーと不得意なプレーを把握して、得意なプレーを伸ばし不得意なプレーを改善する作業を自ら行わなくてはいけません。

どのようにすれば良いのかは、もちろん質問してくれたらサポートします。しかしそれを実践するのは自分次第。

時間は全ての人に平等です。小さな努力でも1日の積み重ねが数年後に大きな差になります。

あと数日で2024年が始まります。

来年はどのような成長を見せてくれるでしょうか?

楽しみにしていましょう。

さて写真です。撮影するチャンスが少なく、撮れる試合でたくさん撮りました。ピンボケも多いし、平等な枚数になっていません。ご了承ください。

■おまけ

コーナーキックの際に、相手を後ろから何度も手で突き飛ばして挑発しているりつ君

そして相手に怒られて、とばっちりを受けているせり君と、何があった?とびっくりしているりんちゃん

せり君にとっては迷惑なだけで、しかも相手に謝るどころか自分が悪いのに「まぁまぁ」となだめているりつ君。ほんとに人を怒らせることにかけては天才です(笑)。

下の写真は新加入(出戻り)のらい君。

この仕事に長く携わってますが、試合中にあくびをする選手は初めて見ましたね(笑)。さすが吉野の意志を継ぐ男!!これからもファンタジーな立ち振る舞いを魅せてくれるでしょう!!

西が丘サッカークラブ(小学生チーム)については下記を参照ください。
http://www.kids.nishigaoka.com

西が丘サッカークラブジュニアユースについては以下のリンクからご確認ください。http://www.junioryouth.nishigaoka.com/index.html

投稿者 松尾