先日の土曜日と日曜日は、三年生と四年生を中心とした中学年クラスの合宿を行いました。また六年生チームの希望者のみもこの合宿に参加です。

先月行った高学年クラスの合宿同様に、中学年クラスといえど合宿では厳しさを求めます。試合に出れば助けてくれるのはチームメイトだけであり、周りの大人が助けてあげることはできません。五、六年生であればそのあたりの自覚があるのですが、三、四年生はまだまだ甘いところがあり、不満を言えば大人が何とかしてくれると思っているふしがあります。

そのような厳しい環境に放り出した際に彼らはいじけてしまうのか?それとも負けじと頑張るのか?誰がどのような反応を示すのかを見るのも合宿の楽しみです。今回も地元の強いチームに練習試合をお願いし散々な目に遭ってきました。試合を何回行ったかは覚えていませんが、三、四年生が勝った試合は一試合もありません。それでも各自様々な変化があり、「この子はこんなに頑張る選手だったのか!」「この子はこんなに上手かったっけ?」等々、面白い発見が多数あったことはお知らせしておきます。

さて初日は四年生チーム、三年生チームそして六年生チームを分けて試合を行いました。まずは四年生チームから。

相手の強さに戸惑っている表情。手も足も出ない顔です。

試合開始直後から笑顔が消えていきます。

試合の合間に活を入れられているところ。技術の不足を精神で補う理不尽なことを求めるのも合宿のだいご味。

練習でも試合でも自分の持っているチカラを出し切らないと成長しないのです。理不尽だろうが何だろうが彼らが全力を出すためには様々なアプローチをしなくてはいけません。

まず変わったのはこのみっちゃん。一年前は弱虫の代表選手だったのですが、この二日間で凄い変化が見れました。

この子も持ち前の強気な性格で時間が経つにつれてとても良いプレーが出るようになりました。

この眼鏡の子も開き直ったのか、想像以上のプレーです。ディフェンスでとてもがんばりました。

周りが勢いづいてくるとこの28番もがぜん頑張ります。徐々にスピード溢れるプレーが出てきました。

初日はこの程度ですかね。他の子の評価は厳しく、初日の夜のスタッフミーティングでは、ちょっと失敗だったかも?という声が出たほど。頑張るにしてもあまりにもレベル差があり過ぎたかなと。そして「もう試合に出たくない・・・」という発言が複数あり、どうしたものかと悩んだのも事実です。

さて次は三年生チーム。

こちらも当然簡単な試合などありません。負けっぱなしです。これまで練習では比較的楽しい雰囲気で行ってきましたが、いきなり厳しい試合で戸惑っているが手に取るようにわかります。まして初めてサッカーの試合を行う子も多く、最初は全く体が動きませんでした。が、その中でも普段から強気な子は徐々に頭角を現します。

最初にブレイクしたのはこの22番。恵まれた体格で当たり負けしないプレーでチームを引っ張ります。

この青い子も得意のドリブルが冴えてきました。

相手が誰であろうと良くも悪くもまったく変わらないのはこの子でしょう。その破天荒な性格はこの日はみんなにとって心強かったと思います(誉めてるのかな?)

フリーキックを蹴るシーン。この子も徐々に開放されてきました。でも真面目な性格がこの日は逆に作用した印象。弟は全く逆なのですが。。。

女の子も頑張ります。最初はちょっとばかりホームシックになりましたが、昼ご飯を食べたら元気になりました(笑)

これが初日の試合の様子です。三、四年生チームともに何試合か行ううちにだいぶ頑張れるようになってきましたが、まだまだ内にこもる傾向が多く見られます。

通常、合宿の夜はミーティングを行うのですが、この日はミーティングを行わず、みんなで楽しく過ごせるような雰囲気を作りました。日中は厳しく、そして夜も厳しくしてしまうとおそらく次の日も委縮してしまうでしょう。もしかしたらサッカーの試合が怖くなってしまうかもしれません。その対策として、オンとオフをはっきりと区別させ明日への恐怖を取り除きました。

この施策が吉と出るか凶と出るか・・・。

二日目の様子は次回のブログにアップします。

ちなみに六年生チームは他の場所で行っていたので写真はありません。このチームの様子も次回のブログに記載します。

投稿者 松尾