本日の午前中は四年生と一部の五年生の練習試合を行いました。

五年生は六年生の試合に出場している子たちは招集せず、他の子たちのレベルアップを図るのが狙いです。四年生は圧倒的な全敗を喫した四月の大会から、この二ヶ月でどれほど変化が出るのか、そしてその時のトラウマを払拭して少しでも自信を持ってもらうようにするのがこの練習試合の目的です。

そのため対戦相手のスぺリオ城北さんには事前にメンバーのレベルを落としてもらうようお願いをして、大変ありがたい事にとちらの意図を理解してそのように臨んでくれました。本当に感謝です。

さてまずは四年生ですが、四月の大会では対戦相手全てのチームに対してまったく付いていくことができず、文字通り手も足も出ない状態で終わってしまいました。小学生の試合はフィジカルで勝敗が決まってしまう傾向があるとは言え、フィジカルもそして技術も圧倒的に不足している現実を突き付けられた次第。

そしてそれ以降の練習では、10mを何本も走り切れる体力と俊敏性を鍛え(小学生でフィジカルを鍛えるのは様々な意見があり、私もあまり好みませんが、最低限必要なフィジカルさえも無かった状態だったので・・・)、ドリブル、パスと基本的な練習に終始してきました。

迎えたこの試合では、相手の動きにも対応し、以前はボールを保持したら周りを見る余裕が全く無く、無謀なドリブルだけしかなかったプレーが、効果的なパスを出しとてもサッカーらしい試合が出来るようになったのは素直に嬉しく思います。何人かは「え!そんなプレーが出来るようになったんだ!」とあまりの変化に私も驚いています。

もちろんまだまだ実力は低く、今、大会に出場しても全敗で終わるでしょう。しかしこの短期間での実力の向上とまた何よりも楽しくプレーをしている様子を見る限り、今後は少し期待できるような気がします。ただし、この学年の子は身体的な成長が遅い子が見事に集まっています。なので彼らが本格的に成長するであろう15~18歳に向けて、焦らず、求め過ぎないことが肝要です。

次に五年生ですが、まず六年生の試合に出場している五年生とそうでない五年生には当然そこには何かしらの違いがあり、それを埋める作業が必要になってきます。その違いはフィジカル、技術、サッカーに取り組む姿勢のどれか、もしくは全てに差があるから差が生じてしまうのです。しかし体の成長が出来上がってしまった成人の場合は、誰かとの差を縮めることはとても至難な業になりますが、心も体も発達しきれていない子供の場合は何かしらのきっかけですぐに追いつくこともあるのです。今日の五年生各自には様々なポジションでプレーさせ、いくつかの要求をしました。今日の試合のどこかで何かしらがきっかけになってくれればと思っています。

なお、今日試合をした五年生の中にもフィジカルや技術は劣りますが、サッカーに真剣に取り組む姿勢は他の五年生を凌駕している子がいます。もしかしたらこの子が来年は誰よりも上手になっているかもしれません。今、六年生の試合に出場している五年生もうかうかしていると・・・。

最後に、本日は雨が降る中で試合の実施をどうするか悩みましたが、たくさん収穫があった結果を考えると予定通りに実施して良かったです。今日のようなコンディションが悪い中で試合に参加した子は少しは報われたと思います。言い方を変えてみると、今日参加した子は雨の中でもサッカーをやりたい!という情熱を持っている子。将来にわたって伸びていくのはこのような情熱を持っている子なのでしょう。

sdr

投稿者 松尾