星野道夫著の「旅をする木」という小説があります。
アラスカで生活することを夢見た著者が、念願のアラスカ生活で雄大で厳しく残酷な自然や、そこに生きる動物たちの様子、そしてそのような環境で生活する人間のたくましさ、大地の神々しさを伝えています。読み始めた瞬間から冒険の世界に導いてくれるこの本は、多くの人たちに影響を与えた名著です。
2021年4月に活動が始まった、この「西が丘サッカークラブジュニアユースチーム」ですが、昨年は叶わなかった、東京都クラブユース連盟の加入のテストとなる「プレリーグ」に参加することが今年になって出来ました。このプレリーグで、Tリーグを戦うことができるだけの戦力(選手数、実力)の保持、審判、グランド提供の可否、ユニフォームの準備などのチーム運営能力を問われます。
幸いスタッフは経験豊富な面々なので、小さな課題はありますが、問題無く東京都クラブユース連盟に加入できるでしょう。
もちろん東京都クラブユース連盟への加入が全てではありませんが、選手たちの育成を目的としたこのチームにおいては、連盟への加入はどうしても必要になります。そのために昨年度は、加入することを前提としてチームの実力の向上と新規メンバーの募集に全力を尽くしてきました。
そして2022年4月10日にプレリーグ第一節を迎えたこのチームは、監督、コーチを信じてついてきてくれた骨太な実力を備えた新2年生と、西が丘小学生チームからそのまま加入した新1年生と別の小学生チームから新たに入会してくれた実力を備えた同じく新1年生たちで構成され、見事に勝利を飾ることができました。
私にとっては勝利はおまけみたいなもので、(もしかしたらこの1年間、選手、スタッフが頑張ったご褒美かもしれません)それよりもプレリーグに参加できたこと、出場していることが重要であり、ようやく一歩を踏み出せた思いがあります。
これからは東京都クラブユース連盟のTリーグだけでなく、他の大会にも参加します。そこで見られる光景は、成長や悔しい思いをする選手の美しい姿だけでなく、課題やもしかしたらチームの存続を左右する重大なトラブルにも見舞われる絶望的な景色があるかもしれません。
そうやって、「西が丘サッカークラブジュニアユースチーム」という器の中で、これから何年にも渡って様々な選手たちと出会い、紆余曲折ある時間を一緒に過ごして行くことを考えると、とても奇妙な気持ちになるのです。
ともあれ、プロサッカー選手を目指す少年たちに夢や現実をまざまざと見せつける環境がここに出来上がりました。この環境を過酷なアラスカと同じく、厳しい姿勢で臨む選手は大きく成長するでしょうし、快適に過ごす選手は、それでも多くの試合を通じてやっぱり少しは成長します。
どのような姿勢で臨むかは選手次第。私たちはこの「西が丘サッカークラブジュニアユースチーム」という器を、雄大なアラスカの大地のように、来てくれた選手には過酷な環境、成長できる試練、そして美しい日常と夢がある未来を与え続けられるようにしたいと思うのです。
それがこれから若い人たちと同じ時間を過ごす意義なのかな?と。
ちょっと大げさですが、それだけ感慨深いということで。
さて前置きが長くなり過ぎました。
では先日の試合の写真です。
まずはキックオフ直前の写真。緊張してるでしょうか?
これはチームメイトに指示を出す吉野君。キャプテンらしいしぐさ。
えいと君もゆなた君も変わらないですね。まぁこの1年、厳しい試合を何度も経験してきたから、もうあまり動じないですね。
試合の序盤は、上記の吉野君、ゆいと君、そら君が中心になって攻めていました。後にあって思えば、序盤にこの強力な3人が目立ったことで、相手のマークがこの3人に集中した感がありますね。
そしてその合間を縫って、
りんたろう君がドリブルからゴールを決めます!
素晴らしいシーンでした!
これは吉野君のドリブルからゴールシーン!カッコいいぜ!!
ゆいと君がドリブルで爆進するシーン。迫力がありますね。
守備はえいと君、たかお君を中心にがっちりと守ります。
ゆいと君に続き、次はえいと君の爆進ドリブル!↓
グランド中央から相手ゴール前までドリブルで進み、最後はそら君にパス。
それをそら君はきっちりとゴールを決めます。そら君はこの試合ハットトリック!さすがですね。そしてえいと君のプレーも評価しましょう。このようなスケールの大きいプレーを毎試合やってほしいなぁと。
お前たちだけじゃない!俺たちだっているぜ!とゆなた君はそら君にスーパースルーパスで1アシストを記録。いやぁ凄いパスでした。
このチームで初めての試合とは思えないほど、なじんでいるせり君。危険な場所のカバーが冴え、ミスが無い安定したプレーでした。でも実力の半分も出してないでしょうね。
実力を出し切っていないのは、飛ぶように走るゆうた君や、
右サイドから積極的にドリブルで仕掛けたけんた君も同様でしょう。
今日の試合は先輩たちに譲ったようですが、これからの試合は彼らが主役になるかもです。
そして「ちょっと待て!主役は俺だ!!」と言って頑張る面々↓
力強いドリブルを魅せるゆうま君。
カメラのフレームに収まらないほど大きなえいと君。
今回は守備の見せ場が少なく、不満顔のたかお君と、
同じく消化不良のゆづきゅん。
君たちが活躍する試合はすぐに来るよ。
今回は大量点で勝利した試合でしたので守備的な選手の写真が少なくなってしまいましたが、拮抗した試合であれば彼らの写真が多くなるでしょう。
残念ながら次節以降の何試合かは小学生の大会と重なり、私がそちらに行くことなるのでジュニアユースチームの写真を撮ることができません。結果と担当コーチのコメントは試合後に記載します。
次に写真を載せる時は、よりパワーアップしているはず。楽しみにしてください。
西が丘サッカークラブジュニアユースについては以下のリンクからご確認ください。
http://www.junioryouth.nishigaoka.com/index.html