Jリーグが来季から1ステージ制に戻るようですね。サポーターには重要な話し、しかし特定の応援チームが無い人には割とどうでも良い話し。

さて、そのJリーグですが身近に日本トップレベルの試合が観れるのは、とても素晴らしいことです。ワールドカップに出場することが今や当たり前の日本。その日本のトップリーグは世界でもレベルが高いリーグに位置しています。もちろんバルセロナやレアルマドリード、マンチェスターシティーのようなメガクラブと比較すれば当然レベルは落ちますが、それはそれらのメガクラブが凄いだけで、このチームと同レベルの質を保てるのは世界でも数チームのみになります。例えばイングランドプレミアリーグやスペインリーグなどの下位チーム同士の試合は、それほど高い質ではありません。スピードとパワー重視のサッカーは迫力ありますが、緻密なJリーグの試合の方が個人的には好ましく。

そして子供たちにはJリーグをたくさん観ることをすすめます。一流のサッカー選手が子供の頃はスタジアム観戦ばかりしている話は枚挙にいとまがなく、お手本が身近にあるのに活用しない手はありません。

クラブにもJリーグをたくさん観ている子がいますが、その子たちを見ているとプレーの引き出しが多い印象があります。ドリブルはワンパターンではなく、様々なパターンのドリブルが瞬時に出てきますし、パスにしても意外性あるプレーが頻繁に出てきます。これはおそらくたくさんの選手の様々なプレーを観ているうちにイメージトレーニングが出来ているのでしょう。なので、練習でもやったことが無いプレーが”ひらめき”と共に出来てしまうと思われます。

またJリーグを観ている子は戦術やポジションの理解が早いです。想像ですが、例えば長友選手に憧れている子は、試合中はずっと長友選手を見ているのでしょう。長友選手が守っている時は、その粘り強いディフェンスを実行するためのポジションや相手との位置関係を、攻撃の時は長友選手の爆発的なダッシュを活かすシーンや走るコース、パスを受けるポジションなどを繰り返し見ることで自然と脳にインプットされ、まさにイメージトレーニングを繰り返し行っている状況になっているのです。

レベルの高い試合をたくさん観てインプットの量を増やし、練習や試合でそれらのプレーが出るようになれば、そのプレーは血肉となり自身のプレーになります。その積み重ねがプレーの選択肢、選手の幅を広げることになっていきます。

抽象的で分かりづらい文章になってしまいました。要はたくさん試合を観る中で「今のプレー、すげー!できるように練習してみよう!」となったら良いなと。一流を目指すなら一流の技をまねすることから始めよと言いますので。

投稿者 松尾