少し日が開いてしまいましたが四年生大会についても記載します。
三戦全敗で終わったこの大会。結果については以前のブログで予想していた通りですが、内容はとてもポジティブです。出来ること出来ないことはある程度は予想してましたが、出来ない事は予想通りで、出来る事は予想以上のプレーを見せてくれました。この大会に出場した子たちは優れた技術的なポテンシャルがあり、今はその可能性を伸ばしているところ。したがって試合では個々で見ると足もとの技術に優れている反面、チームとして組織としては機能していない現象があります。
それは当然の現象で、日々の練習においては各自の能力を伸ばすことに特化しているからであり、チームやグループ戦術のトレーニングの割合が少ないことが原因です。
上記の通り、この四年生は技術的に優れた選手になる可能性が大いにある子が多く、今は中途半端は戦術トレーニングよりもその可能性を広げる個人に特化したトレーニングを重点的に行っています。ですので見ている方もそして試合をしている本人たちも「上手い子が多いのに何で勝てないのだろう?」と疑問を持たれる方かもしれませんが、大会の結果よりも個々の成長を見据えてのことなのでご了承いただきたく。
と、言い訳がましく書いてますが(笑)、来年または再来年は見違えるチームになっていることは誓って言うことができますので楽しみしていてください。
それにしても収穫と課題がはっきりと出た大会でした。収穫は個人の技術力の高さであり、課題はプレーにおける選択ミスです。具体的に言うとボールを保持した際にドリブルしか選択していないことです。これがパスやシュートなどの選択肢を持っている中でドリブルを選択したのであれば良いのですが、そうではなくドリブルしか選択肢を持っていないのが問題です。これはプレーにおける優先順位を理解していないのが原因でしょう。攻撃における最優先事項はゴールすること。ですのでどのような場所においても(例え自陣ゴール前であろうと)まずはシュートをすることを考えなくてはいけません。それが無理ならゴールする可能性が一番高いプレーを選択すること。それが相手ゴール前にいるフォワードの選手にパスなのか、それとも自分でドリブルするのか。プレーは得点を奪うまでのプロセスを瞬時に逆算し、その可能性が高いプレーを常に選択しなくてはいけません。この能力が今の四年生は不足しています。
とはいえこれはとても難しい要求になります。少年サッカーではこの要求を省くために、フォワードに大きい子、足が速い子をおいてその子たちに目掛けてパスを送れと指示を出すことが多々あります。それによってゴールを奪うプロセスを考える時間を失くし、ボールを奪われる機会が減少し、失点を防ぐ試合運びをするチームがあります。単純な決まり事を一つ作るだけでもチームは目標が定まり、実力以上の結果を出すことがあります。サッカーではジャイアントキリングが多いと言われますが、このような単純な戦術が意外な効果を出すことがあるのです。
もちろんこのチームでも同様のことをやれば結果は違ったかもしれません。吉野君や大室君、かいと君をフォワードにして、とくかく彼らにパスを送り続けろと指示を出せばもっとシンプルな試合展開になったでしょうし、勝てるかどうかはわかりませんが得点の機会は大幅に増えたでしょう。しかしそれでは多くの足元の技術に優れた子たちのプレーに制限が掛けられ(技術を発揮する機会が無くなり)その個性は伸びません。今大会で結果が出たとしても中学生、高校生になってから画一角な選手となり伸び悩んでしまうのが今から目に見えてしまいます。
サッカーは子供の自立を促す効果があります。「自立」とは他の助けや支配なしに自分一人だけの力で物事をやっていくことです。そのためには正しい考え方で正しい道を選択しなくてはいけません。試合に勝つためにどるするか?指導者が安易に答えを出さずに、自らが考え実行する能力を育むのが今の時期です。私たちは試合に勝つことよりもそちらを重視します。このチームに入った以上、「結果」は諦めてください(笑)
普段は滅多に見れない真剣は表情をご覧ください(笑)
激しいボールの奪い合い。ゆうり君も良く頑張ったと思います。ただポジションの理解があまり無いので動き方に戸惑いがありました。あまり試合をしていないから当然です。これから改善ですね。
冷静沈着なやまちゃん。この子とかずま君は良いディフェンダーになる可能性あり!
修一とりゅうちゃん。この子たちも面白いですねー。
ちなみに修一はキーパーで大活躍!その素質があるか?!
一試合目でゴールを決めたあきら君。楽しみですね~。
ちっちゃな体のりおちゃんもがんばりました。中々上手くいかず苦しんだと思います。でも大丈夫!解決策はわかっているからこれからゆっくりと成長しよう!
キャプテンは立候補した子たちでじゃんけんして決めました。二試合目のキャプテンを務めたゆずき君。こうして見ると貫禄あるなぁ。
三試合目のキャプテン。確かにキャプテンはじゃんけんで決めてたけどさ・・・、三年生で唯一参加している君も立候補したんだ・・・。小さな体に負けず嫌いがたくさん詰め込まれているあつき君。
結果は残念でしたが、私たちはこの大会が終わってネガティブな気持ちは一切なく、今後に向けて楽しみしかありません。応援している皆さまも子供たちを信じて楽しみにしていてください。