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指導者の「長所を伸ばす事に徹底する」発言はただの怠慢

先日何かの記事で読んだのですが、子供のうちは将来個性的な選手にするためにも、長所を伸ばす指導を重点的にするべきだ。との意見が書かれてました。少年期の指導はそれこそ千差万別で世界的にもその国の特徴を鑑みた多種多様な指導方法がありますので、色々な意見があってしかるべきだとは思うのですが、ちょっと乱暴な発言だなぁと思った次第。

 

子供は自分の得意なプレーや好きなプレーは集中して練習しますが、対照的に不得手なプレーは集中して行うのが苦手です。少々皮肉ですが、長所=好きなプレーと仮定した場合、その指導だけをするのは指導者にとってはとても楽な作業になりますね。

 

イングランドの名門チームの監督でアーセン・ベンゲルさんという世界的な監督が以前、「突出した一つの能力を持ち、しかし他のプレーが平均より劣っていない選手がプロサッカー選手になれる。」と言っていました。いくらドリブルが上手でも、とにかくシュートが上手でも、パスやディフェンス、スタミナ、状況判断能力などが低くてはだめなのです。

 

「長所を伸ばし、短所を補う指導を行います。」

きれいな文章ですね。耳障りが良く夢見心地な感じですが、指導者は現実的なトレーニングメニューにして、実行しなければなりません。しかし上記に書いたように、不得手な練習は子供達も真剣に取り組んでくれません。なので指導者はその時々に色々な言葉を投げかけたり、厳しい態度をとったり、楽しく盛り上げたりします。どのような言動が子供達に響くか試行錯誤しています。

 

先日の保護者会で、私たちの指導の考えを具体的なシーンで解説した際に、熱心にメモを取られているお父さんが何名がいらっしゃったので(おそらく少年団のお父さんコーチの方でしょう)、今回のブログでも引き続き私たちの指導の考えをご紹介しました。取捨選択して良いと思われたところを取り入れていただければ。

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