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Jリーグ名古屋対C大阪 育成年代の「戦術」について考えさせられる試合

最近、自身のコーチとしての知識というか深さというか、まぁ一言で書くと実力が伸びていない気がしています。こんなことを書いてしまうと不信感を与えてしまいそうですが、しかしこれは隠しても隠し切れないこと。練習や試合を見に来られる保護者の方にはバレてしまうことなので今更隠してもしょうがありません。コーチとしての実力の養い方は様々で、練習を数多くこなしたり、研修を受けたり、誰かに教わったりと人それぞれです。私の場合は思い返してみると現役時代の経験はもちろんありますが、それよりもとにかく多くの試合を見たことがより深くサッカーを理解し、コーチとして指導の立場になった時にそれが還元された気がします。したがって今年はできるだけ多くの試合を見るように心掛けた次第です。そして大事なのがアウトプットであり、試合を見て得た感想をこのブログにアップします。書くことで自分の頭が整理され、知識が血肉になっていくのです。
またこのブログを読んで、Jリーグなどプロフェッショナルの試合に興味を持たれたり、そのような見方があるんだなぁと受け止めていただけると幸いかと。

というわけで名古屋対セレッソ大阪の試合。

風間監督とロティーナ監督という戦術家が率いる両チームの対戦は、当然ながら戦術マッチの様相を呈しました。このような試合はその戦術を理解し実践できるチーム同士の試合であればとても白熱した試合になるのですが、セレッソのロティーナ監督は就任したばかりであり、彼の複雑かつ高難度の戦術はまだ完成度が高いとは言えません。やっている選手も見ている観客もモヤモヤした消化不良の中で試合が進められます。そうなると風間体制になり数年が経過する名古屋が優勢に試合を進めるのも道理であり、勝利という結果を手にするのはフェアな結果であります。
近年のJリーグの傾向として「戦術」の重要性がこれまでよりも増している気がします。と言いますか、戦術に優れた監督が多く就任して結果を出している気がするのです。攻撃では各自のポジショニングだけでなく、パスを受けた際にボールを止める足、体の向き、視線の方向と論理的に攻撃を組み立てる傾向があり、守備においてはこれまでマンツーマンマークとゾーンディフェンスが曖昧で、ディフェンスの選手の身体能力などで対処していた少しだけいいかげんな守備が、対戦チームや様々なシチュエーションでここはマンツーマンマーク、このケースはゾーンディフェンスとしっかりと整理され効果的に使い分けれているように見受けられます。
これは全てのチームがそうではないですが、結果を出しているチームほどその傾向があるのは偶然とは思えません。もともと身体能力では世界で戦えない日本人には「戦術」はとても有効な手段であり、勤勉な性格もあってこれからもっと発展していくかもしれません。

「戦術」に関して小学生のトレーニングに目を向けてみると、さてどうでしょう。技術が一番伸びるこの時期に技術的なトレーニングを優先するのは仕方ないにしても、将来を考えるともう少し戦術的理解度を向上させる必要がありますね。フリーランニング、サポートのポジション、パスの質、体の向き等々攻撃的な戦術や、守備における正しいポジショニング、カバーリング、数的有利・不利な状況での守り方など守備的な戦術の数々。試合形式のトレーニングで指摘していることですが、その部分だけ切り取って集中的にトレーニングする期間があっても良いかもしれません。

「戦術」は理解力が飛躍的に向上する六年生になると試合でも実践できるようになります。それまではどれだけトレーニングしても試合で実践できず、あまり効率的とは言えないトレーニングであるとこれまでの経験から実感しています。しかし果たしてこれは正しいのでしょうか?もしかしたらトレーニングのやり方やタイミングが悪かったかもしれません。

世界では当然、そしてJリーグでも存在感が高まっている「戦術」。小学生へのトレーニングについて今一度考える時期にあると思います。色々な角度からアプローチして質を高める努力をしてみましょう。

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