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五年生大会 選手の評価について

このブログで何度も書いてますが、小学生の試合では体格の違いが試合の結果に大きく影響します。乱暴に言ってしまうと早熟の子が多いほど、試合に勝てます。ですので負けた試合では相手チームにどのような子がいるかしっかりと見る必要がありますし、例え勝った試合でも相手チームの子供たちの身長が低く、それほど足が速くない子供たちであれば手放しで喜ぶわけにはいきません。負ける理由、勝つ理由、どのようなスポーツ、カテゴリーにおいてもあると思いますが、子供たちのスポーツでは体格の差がその理由の一つになるのです。

しかし、体格の大きな相手だから負けるのはしょうがないと諦めてしまうのは少し違います。そのような相手に対し、どれほどチャレンジできるのか?その姿勢や内容が重要であり、結果がダメでもそれを受けて入れているだけです。また体格の小さい相手に勝った場合は、相手とのハンデを差し引いて子供たちのプレーを評価しなくてはいけません。これが出来ないと必要以上に子供たちを追い込んでしまいますし、過大評価してしまいその子の本当の実力を見誤ります。

もう少し具体的に書きましょう。

本日五年生大会が行われ、1回戦は2-0で勝ち、2回戦は0-2で負けました。この2試合の相手の体格は対照的であり勝った試合の相手は小さい子が多く、負けた試合の相手は中学生か?と思えるほど大きな子が数人いるチームです。
ご想像の通り、勝った試合は各自の技術が冴え、とても効果的なドリブルやパスが随所に見られました。このような試合では各自の個人技術は実はそれほど見てません。ドリブルで3人、4人抜き去ったところで、その子が元々ドリブルが得意であるならばどれほどのスーパードリブルでも残念ながらそれほど評価できないのです。それよりもドリブルを行う前のポジションは的確だったのか?ドリブルの判断は正しかったのか(得点を奪うために他にもっと有効な選択肢は無かったのか?)、ドリブルのコースは正しいのか?ドリブルしている時にきちんと状況把握が出来ているのか?結果はゴールまたは有効なパスやプレーになったのか?このような視点でそのプレーを評価します。
しかし相手の体格が大きく強いチームであれば、ドリブルで果敢に臨んだ姿勢を評価しますし、それが大きな判断のミスでなければ、結果よりもその姿勢を褒め称えます。またドリブルが苦手な子、積極性が足りない子の場合は、弱い相手であっても結果はどうあれドリブルに挑戦したことに拍手です。

このように試合における評価は相手チームやその子の実力などによって柔軟に行わなければいけません。本日の試合で言えば、下の学年から参加した二人はとにかく積極的にプレーすればOKで、臆することなくプレーした今日は、どれほどミスをしても全く問題なく今後に向けて期待を抱かせる内容でした。二人とも負けた試合後でもニコニコしていたので子供ながらに何かしら手応えを得たのでしょう。
これまであまり試合に出ていなかったしょうま、はるかは自分の実力がどのくらい通じるのか?という自信の無さから来る臆病なプレーが課題でしたが、今日の2試合を経験して自分を客観的に見ること出来たでしょう。この二人は相手がどのようなレベルであれ、積極的な姿勢を示すことがテーマであり、先ほどの下の学年から参加した二人と同様に積極的にプレーすれば結果は問いません。
りくりょうたは、インフルエンザの影響がとても出てますので評価をする段階ではありません。1試合目を見た時にコンディションの悪さが目立ってました。ボールタッチ、瞬発力、踏ん張るチカラ、スタミナと全てにおいて低いレベルです。まずはコンディションを整えるのが優先ですね。
しゆう、翼、ゆうき、とも君たちは各自がどれくらい出来るのかをある程度は把握しています。1試合目における各自の得意なプレーはそれほど評価しておりませんが、これまで見ることができなかったプレーが時おり見ることができたのはきっちりと評価したいと思います。そして負けた二試合目に関しては、あのような相手に対して各自の得意なプレーはやはり目立ってましたし、その得意なプレーや長所を伸ばしつつ、通用しなかった短所となるプレーを改善していくように練習していきます。

各自のプレーについて書き始めると、とんでもない文字数になってしまうので上記のように簡単に記載しましたが、例えば2試合目の失点シーンで、これまであのようなループシュートにキーパーのとも君はあまり反応できませんでした。しかし今回は半身のまま斜め後方にジャンプし、右手を伸ばしボールをはじき出そうと基本通りのプレーを見ることできました。残念ながらボールに届かず失点になってしまいましたが、これまで見れなかったプレーとその跳躍力は成長の証です。

もうすぐ春になり、長丁場となる6年生大会が始まります。実力やタイプが違う様々なチームと対戦しますが、一喜一憂することなく冷静に子供たちを観察し、的確な評価を下し、そして改善点を練習に落とし込みます。その積み重ねが彼らの成長に繋がっていくのです。1年後にどのような選手になっているのか?今から楽しみでなりません。

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