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悲しい事にサッカーを辞めてしまう時期があるそうです。

「いまこの1秒の集積が1日となり、その1日の積み重ねが1週間、1ヵ月、1年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた、というのが私たちの人生のありようなのです。」

稲森和夫

サッカーにおいても同様で、練習の積み重ねが選手を成長させます。1日、1週間、1ヵ月の練習で目に見えた成長が見れなくても、その積み重ねが数年後に確実な変化となって見れることでしょう。この数年後は3年後かもしれないし10年後かもしれません。当然、成長するスピードや時期は各々で違いがありますので、育成年代の指導では各々の今後の成長を見越した指導、接し方が需要です。

「燃え尽き症候群」で中学生になったらサッカーはやらないという子が多いとの話を聞きました。信じられない話しですがどうやら本当にあるようです。

大会のレギュレーションなのか、チームの方針なのか、チームメイトの影響なのか、本人の問題なのかわかりませんが、自ら可能性を捨てさせてしまう環境はいけません。私たち育成年代の指導者はサッカーの上達はもちろん、その楽しさを教える、感じさせる事もミッションです。確かにチームの強化と個人の育成は相反する事があり、それに気付かない場合はどちらかに偏った指導になってしまいますが、優先順位は常に意識して指導を心掛けなくてはいけません。

今は試合に出れなくても、いつか試合で活躍できる事を夢見ている子はたくさんいます。そのような子を支えてあげる環境を大人で作りましょう。

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