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日本サッカーのお手本になる試合 なでしこリーグカップ決勝戦

本日、西が丘サッカー場にてなでしこリーグカップの決勝戦、日テレベレーザ対アイナック神戸の試合が行われました。タイトル通りとても質の高い試合で、まさに日本が目指すべきサッカーを凝縮した試合です。

ロシアワールドカップ日本代表の吉田選手や大迫、酒井選手のように日本にも大きな選手が増えてきました。しかしそれでも世界と戦うには日本人は小柄であり、これまでの代表監督も日本人の大型化を切望していましたね。そんな男子に比べ女子サッカーの体格差はもっと凄い差があります。スウェーデン代表やオランダ代表、ドイツ代表などは平均的な日本人男性よりも大柄な選手が多く、女子サッカーにおいて欧米チームとの体格差は切実な問題です。
しかしその体格差を埋めるべく女子サッカーが示した戦い方は、前線からの激しい守備、ボールを奪われてからの素早い守備、相手に潰されないために全員が細かく頻繁にポジションチェンジを繰り返し、時には上下に長い距離を走ることを厭わないことによって相手をかく乱させるパスワーク。このように全員が守備と攻撃を担い、集中力を切らすことなく試合終了まで動き続けるサッカーで世界のトップクラスになりました。

今日の試合でも、カップ戦の決勝らしく緊張感あふれる試合で、なでしこらしい高品質なサッカーを見せてくれました。ボールを奪われてちんたら歩く選手など一人もおらず、全員が全速力で守備に戻ります。攻撃でもチャンスと見たら後方から長い距離をダッシュして、相手のディフェンダーの後ろのスペースを攻略します。

なんだかなでしこの試合を見て書くことがいつも同じ感じがしますが、それだけ質の良いサッカーを保っている証拠なのでしょう。これまで何度も書いてますが、なでしこの試合に日本代表が進むべき道が示されています。選手たちはもちろん、指導者たちもなでしこの試合を見て彼女たちのサッカーから色々と考えてみるべきでしょう。

【本日のピックアッププレーヤー】
日テレベレーザ MF 14番 長谷川 唯 選手

グランドを走り回る豊富な運動量と優れた技術を持つ、まさに現代サッカーの申し子のような選手。守備も優れ中盤で相手のチャンスを潰しまくります。攻撃ではドリブルはもちろん、相手の急所を一撃で突くパスは必見です。ミスをしないように簡単にプレーするところ、リスクを背負って勝負のプレーをするところの判断が優れ、攻撃的な選手のお手本になる選手です。むやみに練習するよりも彼女のプレーをつぶさに見た方が上達するのでは?と思ってしまうくらい優れています。機会があればぜひスタジアムで彼女のプレーを見てください。

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