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サッカー日本代表11月の試合と彼らが抱える存在的な危機について

今月はサッカー日本代表にとって今年最後の試合となるワールドカップアジア最終予選のサウジアラビアとの戦いがあります。その試合は11月15日に行われますが、その前にテストマッチとしてオマーン代表との試合も行われます。今回はその日本代表について記載してみます。

まず今回の日本代表の招集メンバーは以下(カッコ内は年齢と所属チーム)。

■GK

川島永嗣(33 FCメス)

西川周作(30 浦和レッズ)

東口順昭(30 ガンバ大阪)

■DF

長友佑都(30 インテルミラノ)

槙野智章(29 浦和レッズ)

森重真人(29 FC東京)

吉田麻也(28 サウザンプトン)

丸山祐市(27 FC東京)

酒井宏樹(26 オリンピックマルセイユ)

酒井高徳(25 ハンブルガーSV)

植田直道(22 鹿島アントラーズ)

■MF

長谷部誠(32 フランクフルト)

永木亮太(28 鹿島アントラーズ)

香川真司(27 ドルトムント)

清武弘嗣(26 セビージャ)

山口蛍(26 セレッソ大阪)

小林祐希(24 SCヘーレンフェーン)

井手口陽介(20 ガンバ大阪)

■FW

岡崎慎司(30 レスターシティ)

本田圭佑(30 ACミラン)

斎藤学(26 横浜Fマリノス)

大迫勇也(26 ケルン)

原口元気(25 ヘルタベルリン)

久保裕也(22 ヤングボーイズ)

浅野琢磨(21 シュツットガルト)

今回の招集メンバーの特徴として、Jリーグで好調を維持していた斎藤学、井手口選手が、海外から同様に好調である大迫、久保、小林祐希選手が招集されたことでしょうか。20歳前半の選手、20歳中盤、30歳前後の選手と年齢はとてもバランス良く構成されたメンバーです。まずはテストマッチのオマーン戦で今回招集した若いメンバーを試してほしいですね。

今、日本代表は潜在的な危機を抱えています。これまで中心選手であった本田圭佑、香川真司、長友佑都選手が所属チームで試合に出場できておりません。岡崎選手にしてもイギリスメディアからの評価は高いですが、チームでコンスタントに出場できていないのです。吉田選手も同様で、出場しても本来のセンターバックではなくサイドバックで出場しています。

サッカーは30歳を超えても肉体的な衰退はそれほどありませんが、試合に出場していない事でコンディション不足が懸念されます。どの国であれ代表レベルの選手であれば、体力や技術などの能力はそれほど変わりません。それゆえにコンディション調整が非常に重要になります。例えば各国の代表チームが親善試合で訪日した場合、それが世界的な有名チームであっても日本代表は善戦することができるのです。これは長時間フライトや時差ボケの影響で、訪日した選手が100%の実力を発揮できないケースが多いからです。

そしてコンディションで考えると、年齢構成で中堅が多いJリーグ組は長いリーグ戦が終了したばかりなので(浦和レッズなどはまだ続いていますが)疲れ切っていることが予想されます。これまで中心選手だったベテランの海外組は試合不足、中堅のJリーグ組は疲労・・・。フィジカルコーチの腕の見せ所ではありますが、やはり海外で試合に出場している選手に期待せざるを得ません。

そのように考えると、本田選手たちのような海外の一流チームではないですが、中堅チームで試合に出場して活躍している小林祐希、大迫勇也、久保裕也、浅野琢磨選手の奮起に期待してしまいます。本田選手たちが若い頃にそうであったように、遠慮せず貪欲なプレーでベテラン選手たちを実力でねじ伏せてほしいものです。

昨年までは海外の一流チームに所属している本田圭佑、長友佑都、香川真司選手が所属チームで活躍していたのもあり世代交代に対する危機感はありませんでしたが、今シーズンの試合に出場できない状況は日本代表にも影響することでハリルホジッチ監督は急速な世代交代の必要性に迫られています。

今年最後のテストマッチのオマーン戦、ワールドカップ最終予選のサウジアラビア戦。来年に向けて若く調子の良い選手が躍動してほしいですね。

■日程

11月11日(金)19:20~ キリンチャレンジカップ日本代表対オマーン代表

11月15日(火)19:35~ ワールドカップアジア最終予選日本代表対サウジアラビア代表

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