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J1とJ2、各国のトップリーグとセカンドリーグに違い

大詰めを迎えたJリーグ。本日は観たい試合がたくさんあったのでスカパーで観戦しました。しかしJ1の試合を見てからJ2の試合を見ると、同じ国のリーグ戦とは思えない違いがあります。J1に比べJ2では、基本的な技術レベルが低く、単純なパスミスやポジションのミスが目立ちます。しかし各チームとも戦術が統一され、フィジカルレベルが高い選手が多い印象です。

このようにトップリーグとセカンドリーグで特徴が異なるのは日本だけの話しではありません。イングランドでもスペインでもフランスのリーグでも同様の現象があります。日本の場合はトップリーグよりもセカンドリーグの方が戦術に特化され、監督が得意とする戦い方がそのチームのカラーとなる傾向があります。それに対して海外のリーグでは、チームの戦術よりも強いフィジカルを前面に押し出したサッカーが展開されています。

パスワークやドリブルなど美しい個人技のイメージがあるスペインや世界中から有名選手が集まるイングランドプレミアリーグでも、トップリーグで見られる優れた技術や戦術は、セカンドリーグではあまり見ることができません。

これはすぐに結果を求められる海外リーグ特有の環境が影響していると考えられます。海外リーグではセカンドリーグでも3連敗しようものなら監督の交代が叫ばれますし、また日本よりも移籍市場が流動的であり選手が同じチームに長く所属することがありません。サッカーの試合で勝利の要因となるのが、戦術、フィジカルそして個人技ですが、戦術を植え付けるのも個人技を伸ばすのも、とても時間が掛かります。したがって結果をすぐに求められる海外のセカンドリーグではフィジカル優先のサッカーになるのでしょう。プロの世界ではチーム戦術が浸透された機能的で美しいサッカーより、観客を魅了する優れた個人技よりも、「勝利」が何よりも優先されます。それ故にフィジカルで勝利を引き寄せるサッカーは理に適っているのです。

そして日本の場合は、海外ほど「負ける」ことに関して厳しくなく、サポーターもどちらかと言えば目の前の勝利を求めるよりも、長期的な視点でチームを見ています。また移籍市場も海外ほど活発ではありません。例えば数試合スタメンから外れベンチとなった選手は、どうしたらスタメンに復帰できるか考え、練習からより努力するのが日本の選手の特徴です。しかし海外では自分の実力を評価しない監督に問題がある、監督と相性が悪いと考え、自分が出れるチームを探してすぐに移籍してしまいます(どちらが良い悪いという話しではなく、単に価値観の違いです)。

このような理由から日本のセカンドリーグでは監督がじっくりとチームを育てる時間がありチーム戦術を浸透しやすい環境があります。また技術が優れた選手はトップリーグのJ1に移籍してしまい、技術が無いので戦術で対抗しなくてはならないことも理由の一つかと思います。

今回は各国のトップリーグとセカンドリーグやJ1とJ2のサッカーの違いを記載しました。これは大まかな特徴であり、チームによって戦い方の違いがあります。浦和には浦和の横浜には横浜の、またG大阪にも得意とする戦い方があります。もし特定の応援しているチームが無いのであれば、各チームがどのようなサッカーをしているのか観て調べてみるのも面白いかと思います。今シーズンの終わりが近づくJリーグ、機会があればぜひスタジアムで観戦してみてください。何か発見があるかもしれませんよ。

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