すでに四試合を経過している六年生大会ですが、いまだに勝利はありません。元々運動能力に優れた子がいないこのチーム、いくら失敗しても、試合に負けても明るく振舞えるのがこのチームの長所であって、そんなチームに結果を求めるのはナンセンス。
どれほど失敗してもとにかくチーム一丸となってがんばってくれれば、それだけでこちらは満足です。

しかし明るく振舞う笑顔でも、全力で取り組んでいる最中の笑顔とミスを笑いでごまかす笑顔ではまったく違うものになります。残念ながら最近は後者の笑顔が多く見られ、先週の練習でも監督から厳しく注意されていました。そして日曜日の試合でも練習で指摘されたプレーが出来なく、それが失点の原因となり負けた次第です。こうなると試合や練習に臨む姿勢を注意しなくてはいけません。

彼らは底抜けの明るさが長所です。失敗しても笑える強さがあります。それゆえに失敗を何度も繰り返してしまう危うさがあるのも残念ながら事実です。穿った見方をすると何事においても失敗しても、成功する努力をしなくても何とかなる、たいした事態に陥らないと感じている節があるような気がして、私はそれを一番危惧しています。
飛び抜けて成功する必要はなく、しかし一つ一つの積み重ねが大きな成長となることを今から自覚させることがこのチームに関わる我々の最重要のミッションかもしれません。

各自が苦手なプレーを理解させ、どのように、どれほど練習すれば出来るようになるのか、そもそも出来るようになるとはどういう事なのか、出来るようになったらどうなるのか?このような小さな積み重ねを繰り返してあげることが大事なのでしょう。

六年生の大会は春に前期リーグ、秋に後期リーグが行われます。今は出来るプレーが少ないですが、秋の後期リーグには少しくらい進歩していれば、それは試合の勝敗よりも価値がある経験になるかもしれません。

投稿者 松尾