西が丘スポーツクラブ

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少年サッカーでも戦術指導は必要か?

time 2018/11/11

少年サッカーでも戦術指導は必要か?

ファッションに流行があるようにサッカーにも同様の流れがあります。特にワールドカップで優勝したチームの戦術がその後のトレンドとなり、世界各国のクラブチームでその戦術が模範される現象があります。しかし今年のワールドカップで優勝したフランスの戦術がその流れに乗ることはありませんでした。優勝した原動力がポグバやカンテの人間離れしたフィジカルであったこと、そしてこれまた人間を超越したムバッペのスピードは真似をしようにも出来なかったのがその理由でしょうか。またそれ以外にも現代は戦術家と称される監督の存在感が大きく、モウリーニョはどのチームでもモウリーニョですし、クロップやグアルディオラもどこに行っても確固とした独自の戦術で戦います。

サッカー大国のヨーロッパでは名声を手にした一流監督だけではなく若手の監督が次から次へと出てきてます。若手の監督はサッカーを日々研究し、独自の戦術を編み出してサッカーシーンを盛り上げています。サッカー界の主役は選手であり、これまで古くはペレ、マラドーナ、クライフ、ベッケンバウアー、最近ではメッシやCロナウドとその時代のヒーローがいたわけです。企業のマーケティングが多大な影響を与えるサッカー界においてその流れは変わらないでしょうが、監督の存在感が今まで以上に大きくなる可能性があります。
これは世界の話しだけではなく日本においても起こり得る話しであり、今年優勝した川崎フロンターレは特出した選手はそれほどいませんが、鬼木監督の優れたマネージメントが優勝の大きな要因になっています。ルヴァンカップを制したベルマーレのチヨウ監督の手腕はこれまでも評価されていますし、若手監督の主戦場であるJ2に目を向けると町田の相馬監督、優勝争い真っ只中の大分・片野坂監督、福岡の井原監督など実績あるベテラン監督に引けを取らない結果を出しています。彼らもヨーロッパの勢いがある若手監督と同様に独自の明確な戦術を持っており、試合を重ねることにより柔軟性を増し実効性のある戦い方で厳しいリーグ戦を勝ち抜いてきました。

今はまだメディアに取り上げられる機会が少ないですが、今後は監督にスポットが当たる機会が増えてくるでしょう。そして監督の戦術を理解した選手が躍動し、これまで注目されなかった選手が一気にブレイクしてきます(その典型が現在日本代表監督の森保氏ですね)。
さて、では選手の立場はどうでしょうか?これまでドリブルやパスなどに優れ、その能力にどれほど秀でていたとしても監督の戦術に合わなければ、理解できなければ試合に出場することが出来なくなってしまいます。プロサッカー選手になるには人よりも技術や体力が優れていることはもちろん、これからは監督の戦術を理解し実践する頭脳も必要とされます。どれほどがんばってドリブルの練習をして上達をしても戦術的に機能しなければ試合に出られません。結果を出してこそのプロサッカー選手ですから、試合に出場できないことほど意味が無いことはありませんし、選手の心情を考えるとむなしい想いはこちらも苦しくなるほどです。

少年期においては人生の中で神経が顕著に発達する時期なので、個々の技術や敏捷性を伸ばすことに集中するべきというのが一般的です。確かに個人の技術的な観点だけを見ればそうでしょうが、これからは一人のサッカー選手を育成するという視点においてはやはり戦術の理解力を向上させる必要があります。たとえ技術的な練習を犠牲にしてでも一年のトレーニング期間のどこかで戦術理解度の向上を促すトレーニングが必要になるでしょう。とはいえ世界の最先端の戦術ということではなく、サッカーのセオリーといえる基礎的な戦術(詳細はそれだけで本が書けてしまうほどなので割愛しますが)を理解させ、今後のサッカー人生において様々な指導者のいくつもの戦術に柔軟に対応できるだけのベースは作っておくのが理想です。しかし技術はお手本を見せてやればできるようになりますが、戦術を教えるには一工夫必要で一方的に命令口調で言ったところでその意味を理解しないと柔軟に対応できません。動き方ひとつ取っても、なぜそのように動く必要があるのか?その意味を一つ一つ丁寧に教え込まなければ「このような時はこう動かなくてはいけない」と固く凝り固まった思考に陥り逆効果になる可能性も。

それほど難しい戦術の指導、育成年代の指導者としてチャレンジ精神が沸き上がってくるのではないでしょうか。

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NSC 松尾

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