cof

本日の試合で六年生チームの試合が終了しました。豪雨の中、最後までがんばりましたね。結果は残念ですが、両チームの実力通りの結果だと思います。

4月から六年生チームとして活動してきましたが、ここではその総括はしません。なぜなら彼らのサッカー人生において今は通過点の一つに過ぎず、将来的には現在の結果や実力など些細なことだからです。特に試合に出場していた六年生は、身体の成長が未熟なところがあり、本格的な成長が見込まれる今後は、今とはだいぶ変わった風貌になりそしてプレーぶりも今とは比較できないようになっているでしょう。これはこれまでの卒業生を見てきているので確信をもって言えることです。

とは言っても様々な誤算があったのも事実。一つはその身体の成長があまりにも不安定だったこと。急な成長で体のバランスが悪くなったり怪我をしたり。そしてもう一つはメンタルが不安定になったこと。これはこれまでの六年生にも見られたのですが、今回も六年生になった途端に精神が不安定になりました。思春期、反抗期、受験などのプレッシャー、将来への悩み、学校の環境など様々な理由や背景があるのでしょう。精神的に成長するこの時期に何かしら悪い情報が精神に影響を与え、これまでのように純粋にサッカーに集中できませんでした。

「私たちの時はそんな事は全く気にしなかった。そんなことでサッカーに集中できないようなら残念ながらそれまでの選手」とこの話題になるとこのような切り捨てる意見ばかりですが、私たちの時代と今の時代は大きく違います。昔はインターネットは当然、スマートフォンなどSF映画の中の代物で、介護ロボットが実用化される一歩手前の現代とは比べようもありません。私たちの価値観で今の子供の心境を理解するなどおそらく無理なのでしょう。

そのように考えるとこれからの育成には「メンタルトレーナー」「メンタルコーチ」と呼ばれる指導者が必要になってくると思います。考えてみれば海外の強豪チームにはこのメンタルトレーナーがいるチームが多く、一流の監督と言われる人々は心理学も学んでいるようです。大人よりも不安定な心を持つ子供こそこのポジションの人が必要ですね。クラブの今後の課題として検討しましょう。保護者の方で関係している人はいないかな?何か情報がありましたら教えてください。

さて六年生ですが、例年通りだと彼らが本格的に成長するのはこの冬から。これで一息ついてしまう子はさすがに居ないと思いますが、残りの期間もこれまで通り集中して練習すれば確実に上達します。今できないプレーが数ヶ月後には簡単にプレーできるようになる不思議な時期です。そのためにも明日からまた一生懸命に練習しましょう。

投稿者 松尾