最近の練習では、リフティングなどでボールを扱う技術の向上を図っています。実際の試合においてリフティングを使用することがなく、実戦で役に立たない技術とも言えますがトラップなどボールを扱う感覚を養う練習には最適と言えるでしょう。

ちなみに他のチームでは入団テストでリフティング50回できないと入団できないとか嘘かほんとかわからないような話しも聞きます。とにかく育成期においてはリフティングの技術も重要な要素。なおこのクラブにおいてはこれまでこのような練習はあまり行っていないのでみんな結構な下手具合・・・。

さてタイトル通り本ブログではリフティングなどボールを扱うテクニックのコツを写真で説明してみます。ポイントは「常にボールを見る」という事と「姿勢が大事」というこの二つだけ。

例えば下記の写真は中学年クラスでリフティングが一番上手な女の子。

背筋がピンと伸びて首を少しだけ曲げてボールをしっかりと見ています。これがあまり上手でない子がやるとこんな感じです。

ボールを見てるのは良いですが、姿勢が悪く上半身が安定していません。これではボールを見る瞬間に上半身がブレてしまいしっかりとコントロールできないのです。

次が肩でリフティングする写真です。体のどこでリフティングしようと基本はやはり姿勢とボールを見ること。

姿勢が良く、しっかりとボールを見てますね。ちなにみ写真は五年生のしょうた君。本来は高学年クラスの練習参加ですが、技術はあるのですが体力的についていけないため中学年クラスの練習に参加しています。しかし技術はさすがでみんなのお手本的な存在。

そして下記が失敗パターン。

ボールを見てないから当てるべきポイントに当たらないですし、姿勢もイマイチ。

なおドリブルでも姿勢は重要です。上記の女の子としょうた君のドリブルを見てみましょう。

良い姿勢です。背筋を伸ばしてボールを見ながらドリブルしてますね。ドリブルは周りの状況も見ながら行うのが正しく、ドリブルしながら相手のゴールを見たり、味方のポジションや相手ディフェンダーのポジションを確認する必要があります。(余談ですが二人ともフィジカル的なハンデを抱えているので小学生の間は苦労しますが、筋力や骨格がしっかりしてくる中学生や高校生になったらとても良い選手になるでしょう。楽しみです。)

例えば下記の写真をご覧ください。

上記の写真は試合形式の練習の最中。白いシャツで黒ソックスのそらのすけ君のドリブルですが彼の視線に注目してください。良く見るとボールではなくボールよりも少し先を見てるのが分かりますでしょうか?これはドリブルしながら周りの状況を確認して次のプレーの選択を考えているのです。おそらく今のそらのすけ君の選択肢は、相手ディフェンダーをドリブルで抜く、味方にパスする、シュートする、この三つになると思います。それがボールだけしか見ていないと味方やゴールの位置などが分からないため、選択肢は相手ディフェンダーをドリブルで抜くしかないわけです。

三つの選択肢と一つしかない選択肢、どちらが有利か?当然三つの選択肢を有する者が有利です。そしてこの周りの状況を把握する行為を可能にしているのがスッと伸びた姿勢です。背中が丸まり姿勢が悪いとボールしか見えなくなり視野が狭まってしまいます。

保護者の方でご子息のプレーを見る時には姿勢は悪くないか?ボールを見ているか?という視点でご覧になってください。正しくできた時には必ず良いプレーをします。

ちなみに下記のようなパターンもあるので注意が必要かと。これはボールを上に投げてジャンプしながらモモでボールをコントロールする練習。本人はなんだか余裕な表情。

フフフ、やってやるぜ!

姿勢も良く、しっかりとボールを見てます。これは成功する予感。

「えい!」という声をが聞こえてきそうですがこれは失敗パターン。途中まではしっかりとボールを見ていましたが、インパクトの瞬間に目をつぶってしまってます。最後までしっかりとボールを見ましょう。

今回のブログは写真と文章で技術的な説明を行うという私にとってもチャレンジな記事です。上手く解説できれば良いですが、中々難しく。わかりづらい!もっと説明して!という方はグランドでぜひお声掛けくださいませ。

投稿者 松尾