私が小学生の頃に、「サッカーばかりではなく他のスポーツもやるべき」と言われた事があります。その当時は「何を言ってるんだ?俺はサッカーを極めたいんだ!」と生意気にも反発してましたが、指導者になってみるとその言葉の意味がよくわかります。

このクラブにもサッカーだけでなく、野球や陸上、ダンス、バレエをやっている子がおりますが、サッカーしかやっていない子との違いを見受ける事ができます。例えば野球をやっている子は、ボールに対しての恐怖感が無く、自分の身長よりも高く上がったボールの処理が上手ですし、キーパーがとても上手です。陸上の子は何といってもスプリント能力が優れますし、ダンスの子は独特のリズム感でドリブルします。またバレエをやっている子の筋力やジャンプ力、瞬発力はすでに小学生のレベルではありません。

もちろんこれらの能力をすぐにサッカーに還元できるほどの器用さはまだありませんが、今後どの競技を選択するにしても、それまでの他スポーツの経験は何かしらの形で効果が出るのでしょうね。

個人差がありますので、サッカーや一つのスポーツに特化した方が伸びる子も当然います。全員が色々なスポーツをやった方が良いとは言いませんが、サッカーのような団体競技をやっている子は個人競技に少し取り組んでみるというのは面白いかもしれません。

投稿者 松尾