現在日本のサッカーシーンでは、大詰めを迎えたJリーグやワールドカップアジア最終予選のサウジアラビア代表との試合のニュースが飛び交っていますが、遠くパプアニューギニアではU-20(20歳以下)女子ワールドカップが行われています。

大会初戦で前回準優勝のナイジェリアU-20代表と対戦した日本は6-0で大勝です。スポニチに記事がありましたので抜粋してみましょう。

前半序盤から主導権を握った日本は前半34分、エースナンバー「10」を背負う現役慶大生のFW籾木結花(日テレ)が、左サイドからのクロスに頭で合わせ先制点を決めた。前半37分には右サイドで相手守備陣を崩し、駆け上がった主将のDF乗松瑠華(浦和)からのパスにFW上野真実(愛媛)が反応。右足で冷静に追加点を挙げた。

2―0で迎えた後半も日本はゲームを支配。6分に籾木が直接FKを沈め、11分には籾木が左足で上げたクロスが相手DFの身体に当たり、そのままゴールに吸い込まれた。17分にMF杉田妃和(INAC神戸)のスルーパスを受けた上野がゴール。上野は37分にも得点を決めハットトリックを達成。圧巻のゴールラッシュを見せた。

ちなみにU-20女子日本代表の予選グループは、日本、スペイン、ナイジェリア、カナダ代表です。ここで上位2チームが決勝トーナメントに進出し、12月3日に決勝戦が行われます。なお放送はCSになり以下のスケジュールで放映されます。

  • 11月16日(水)14:50~17:10 フジテレビNEXT VSスペイン
  • 11月20日(日)14:50~17:10 フジテレビNEXT VSカナダ

決勝トーナメントに進出したら地上波で放送で放送してほしいですね。

それにしてもこの女子サッカーは、リオ五輪の予選敗退で若年層の育成に失敗したというニュースを多々見聞きしたのですが、実際には着実に成功の道を歩んでいます。今年は女子サッカーを観戦する機会がいくつかあったのですが、多くのチームにおいて若い選手が続々と出現し、かつとてもレベルの高い試合を行っていた印象があります。

あまり注目されないゆえにスポンサー収入が少なく、プロサッカー選手として待遇が未だに厳しい女子サッカー界ですが、これはどの国も苦戦していることです。華々しい男子のプロサッカーがあるスペインやイングランドでも、男子のプロサッカーリーグと女子のプロサッカーリーグでは天と地ほどの差があります。女子サッカーにおいては、各国のほんの一握りのスター選手以外は仕事をしながらサッカーを行っているのが現状です。また各国にトップリーグにおいても運営の不備でトラブル続出のリーグ戦になってしまっていることも多々あるようです。

そのように考えると、安定した運営のリーグ戦が行われ、少ないながらも確実に支払われる報酬があり、整備されたグランドで練習できる日本の環境は恵まれているかもしれませんね。そしてその環境に甘えることなく若い世代が着実に進歩している日本の女子サッカーは、再度ワールドカップを掲げることは夢ではないでしょう。

それにしても男子のU-19日本代表といい、今回のU-20女子日本代表もそうですが若い世代が活躍する日本のサッカー界の将来はとても明るく期待を持てますね。

 

投稿者 松尾