東京ヴェルディ対大分トリニータの試合を観戦しました。J2ではありますが、W杯でベスト16になった国のリーグ戦。当然レベルは高いですし、TVではなく生の試合は沢山の発見があります。

試合は今のトレンド(スタンダード?)の如く、両チームともディフェンスラインを高く保ち、非常に狭いエリアの攻防になります。これは、ディフェンスの後ろにパスを通されたら得点される可能性がとても高いリスクのある戦術ですが、それよりも相手のゴールに近い位置でボールを奪う事を優先してます。したがって中盤でパスを受けてもすぐに複数の相手に囲まれ、少しのミスが失点に直結してしまうので、とても緊張感があって見ごたえがありました。

おそらくこの中盤が密集したサッカーは今後も続いていくでしょう。そして、そのようなサッカーで必要なスキルは何でしょうか?特に小学生で身に付けておくべきスキルは何でしょうか?

まあはっきり言って全てでしょうね。フィジカルはこれから伸びるので優先順位は低いですが、個人の技術、戦術、グループの技術と戦術。技術という土台と、(個人でもグループでも)戦術という状況を打開するいくつか方法があります。しかし、技術にしてもどこの部分を使ってドリブルするのか、どのフェイントを使うのか、どこに向かってドリブルするのか?戦術に関しては二人でもしくは三人やそれ以上のグループで相手の守備をどのように打破するのか?正解は一つではなくいくつかの方法があると思います。しかし重要なのは、習得した技術や戦術はその状況に即した使用をしないと何の意味も成さないという事です。いくらドリブルが上手でもドリブルしてはいけない状況があり、そこでドリブルを選択してしまうのは状況判断が悪いという評価を受けてしまいます。

日頃の練習では技術や戦術を教えると同時に、顔を上げて周りの状況を把握する事を意思気付けしていますが、それが改めて重要な事だと再認識した試合です。

なんだか脈絡の無い文章になってしまいましたが、やはり指導に携わる立場である以上、高いレベルのサッカーを観て、常に指導方針のチェックはしないといけないと考えてしまった夜でした。

投稿者 松尾