U23オリンピック日本代表ですが、昨日の準決勝でイラクを2-1で下し、6大会連続でオリンピック出場を決めました。手に汗握るスリリングな試合を制したのは本当にたくましい、見事な試合でした。

今回のブログでは”たくましさ”、メンタルについて記載したいと思います。

昨夜のイラクおよびその前のサウジアラビアとも優れたフィジカルを全面に押し出した攻撃で日本を苦しめました。テレビで見る両チームの身体つきからもフィジカルの違いは十分に伝わります。11対11の単純な力比べでは日本に勝つ見込みは全くありません。またそのフィジカルを活かしたスピードのあるドリブルや力強いディフェンスに日本はことごとく遅れをとります。

ではなぜ勝てたのか?その要因の一つが”意思の力”です。ご存知の通りサッカーは技術と体力、メンタルで成り立っており、中でもメンタルは”サッカーはメンタルのスポーツ”と言われるほど重要な要素です。イラク戦やサウジアラビア戦のように、全員の集中力が研ぎ澄まされ、常に先を読み、闘う姿勢を持ち続ければ、技術や体力に差があっても勝つ事が可能です。これまでのワールドカップの歴史でも幾度となくジャイアントキリングが起きています。弱小国が強国に勝つ事ができる、それがサッカーの魅力でもありますね。

しかしこのメンタルの高まりは、都合よく毎回出せるものではなく、また試合中に一人でも弱気な選手がいると瞬く間に他の選手に感染し、ネガティブマインドが浸透してしまいます。今回のように極限までメンタルを高めたのは、「谷間の世代」と言われた彼らの反骨心なのか、手倉森監督のマネジメントなのかはわかりませんが、一つの成功体験として彼らの経験となり今後の糧になるのは間違いありません。

子供たちの試合でも体大きい相手との試合では攻め込まれる時間が長く、一度失点してしまうとずるずると失点を重ねてしまう事が多々あります。小学生にメンタルの強さを求めるのは無理がありますが、中学生、高校生で色々な経験をして将来はオリンピック日本代表のように強くなる事を期待しましょう。

投稿者 松尾